今こそ目指そう 新たな社会のクオリティ

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第62回品質月間テーマ

品質月間を迎えて

今こそ目指そう 新たな社会のクオリティ

 COVID-19感染症リスクの全世界への広まりは、私たちが当たり前と考えていた社会の在り方を瞬く間に変えてしまいました。TQMの根幹である顧客とのコミュニケーション、社内のコミュニケーションも根底から考え直さなければならない現況です。それに伴い国内外の企業を取り巻く環境やビジネスモデルの変革が一挙に加速するのではないかと考えます。
 我が国の品質管理活動は、戦後製品の質向上からスタートし、製品やサービスを生み出すプロセスの質、そのデザインや企画の質に進化し、その進化を支える企業マネジメントの質へと進化してまいりました。当たり前のことをきちんと現場が行うための日常管理、今やらなければならないことを組織全体で推進するための方針管理、そしてそれを支える多くの管理技術が品質管理活動の進化の中で誕生し、今日のTQMに至りました。
 今回取り上げる「社会のクオリティ」には、国連のSDGs(Sustainable Development Goals)指標など、その改善に向けて国内外の産業界が既に取り組みを開始したものも含まれます。しかし、時代の急速な変化を考えれば、TQMの視点と方法を導入し、顧客・企業そしてSDGsを包括する社会の品質を適切な方法でデザインする活動が求められます。社会を顧客とした社会のための価値創造を社会と共に考え直すことが、皆様方の企業価値の向上にも繋がるはずです。今回の品質月間を新たな社会のクオリティ創生の議論を開始する機会として、多くの皆様方にご活用いただければ幸いです。
品質月間委員会委員長
情報・システム研究機構理事・統計数理研究所長
椿 広計