品質月間テーマ

「今こそみんなで共創しよう! 未来を拓く品質の力」

現在、自然環境や政治・経済環境に加え、AIなどの技術環境が急速に変化しています。このような環境変化の中で未来を切り拓くために品質の力はますます重要になってきています。品質には、結果やプロセスを多面的に評価し、改善へと結びつける力が考えられます。また、品質にはモノの良し悪しだけでなく、企業内外の人々や顧客を結びつけ、協力することで得られる信頼や喜びを創出する力も考えられます。しかし一人で考えているだけでは品質の力を十分発揮できないかもしれません。

品質の力を最大限に発揮するために、今こそ「共創」が重要です。共創は異なる立場や業種の人・団体が協力して新たな商品・サービスや価値観を作り出すことです。協力による顧客価値の創造や社会的価値の創造は共創です。また職場における業務改善の取り組みや環境変化に対応しながら協力して改善を進めること、過去の失敗から学び間違いを減らすことも共創です。さらに、DXやAIなどの新技術や情報を活用し、新たな価値を生み出すことも共創です。こうした共創を推進するためにTQMは進化していますし、新たな試みもすでに実施されています。

共創を通じて互いの信頼感を深めることで、協力することの喜びに気づくことができます。一人では諦めていたことが、協力することで実現できる楽しさがあります。チームとして期待し合い、その期待に応えることで得られる成長と達成感があります。品質月間が、品質の力を発揮してみんなが未来に向けて喜びを感じながら共創する機会になれば、これに勝る喜びはありません。

第67回品質月間委員会委員長
青山学院大学名誉教授  石津昌平