テーマ主旨

今、日本企業には顧客価値や社会価値を創造・提供し、持続的に成長することが求められています。そして企業内部では、労働時間の短縮、ダイバーシティ、テレワークの導入など一連の働き方の改革が加速しています。

品質経営では当初から高品質の商品やサービスを顧客に提供するために仕事やそれが集積したプロセス(工程)を革新し、洗練することをその基本として実践してきました。このプロセスには企業内のバリューチェーンおよび企業間、さらには企業と顧客・社会との間であらゆるモノとモノをつなぐ IoT( Internet of Things)や AI(人工知能)によるビッグデータの解析など最新の ICT(情報通信技術)を駆使した高品質・高生産性をもたらすスマートプロセスの構築が期待されています。

スマートプロセスの目的はそこに携わる従業員の生きがい、やりがい、満足度を高め、組織能力を向上するような「よい職場」の構築です。よい職場によりイノベーションが生まれ、高付加価値の商品やサービスには顧客満足を超え、顧客が保有・使用することにより、「幸福(Happiness)」を感じる「豊かな品質」が創造されます。

「よい職場」とは、「豊かな品質」とはどのようなものでしょうか。皆さんとこれらの重要な課題を考え、その実現のためにスマートプロセスを構築しましょう。
第58回品質月間委員会
委員長 長田 洋
文教大学教授、東京工業大学名誉教授