特別講演会

2022/11/8 (火)

マネジメントシステムで見直す2022個人情報保護法

10:30〜12:00
鈴木 靖
株式会社シーピーデザインコンサルティング 代表取締役社長
「改正個人情報保護法」が今年4月に全面施行されました。企業が生活者一人ひとりに役立つサービスを提供するうえで、今や欠かせない個人情報ですが、新たな枠組みによってビジネス活用にどのような変化があるのでしょうか。
  • 改正個人情報保護法の背景と意義
  • データ経済の進展で変化する個人情報の位置づけ
  • 個人情報保護の先にあるものとは?
IT環境の進化、国民の意識の変化、国際バランスで個人情報保護リスクは刻々と変化します。
変化を後追いするのではなく、リスクと機会の視点で変化を予見していく方法を解説いたします。
2022/11/10 (木)

柔軟性、機敏性を重視したアジャイル型組織の構築法と機能のさせ方

13:30〜15:00
川西 由美子
ランスタッド株式会社 セールス&ストラテジーアカウント マネジメント本部 組織開発ディレクター兼セールスプロモーションマネージャー
アジャイル組織とは、行き先が不透明で将来の予測が困難な時代に必要な組織体系で、マッキンゼーグローバルサーベイでは、ビジネスリーダー2500人の75パーセントがビジネスの優先事項トップ3に組織のアジャイル化を上げています。
本講演ではアジャイル組織とピラミッド型組織の違い、構築方法や機能のさせ方を学び製品品質や業務品質の向上を目指します。
2022/11/11 (金)

問題解決の標準シナリオとQC七つ道具の役割

10:30〜12:00
椿 広計
統計数理研究所 所長
人工知能やデータサイエンス活用が叫ばれている新たな時代にとって、問題や課題の峻別、問題解決の標準シナリオとして開発されたQCストーリー活用の知が競争力の源泉となる。QCストーリーの各プロセスにフィットしたQC七つ道具といった簡単な方法の役割は、突き詰めれば人工知能の機能と差がない。本講演では、QC的ソリューションの意味を見つめなおし、それを人工知能に教え込み、社会課題解決等に繋げることの大切さを紹介したい。
2022/11/14 (月)

ヒューマンエラーの防止を考える:安全人間工学の理論と方法

10:30〜12:00
小松原 明哲
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 経営システム工学科 教授
現場ではさまざまなヒューマンエラー防止対策がとられていると思いますが、エラーの防止は容易ではありません。やみくもに対策を講じても効果は薄く、自現場に適した対策を、メリハリを利かせながら講じていくことが重要です。また生産年齢人口減少など、現場を取り巻く事情は変化してきています。今回は、ヒューマンエラーや安全管理に初めて携わる方や、知識を再整理したい方を対象に、安全人間工学の基本的な考え方と方法を解説します。

適合性評価システムによる品質チェーンの確立に向けて

13:30〜15:00
江藤 学
一橋大学イノベーション研究センター 教授
品質管理におけるISO-9000の認証制度は有名だが、適合性評価システム全体が品質維持に果たしている役割を幅広く監視し、新たなシステムを構築していく体制は日本から失われつつある。このような中で、適合性評価システムの本質的な価値を整理し、その活用を図る検討が、NITEを中心に進められている。本講義では、その検討を受け、日本における品質チェーン確保のために必要な適合性評価システムの在り方と、その活用方法について紹介する。
2022/11/21 (月)

FMEA・DRを真の未然防止につなげる ”FMEA辞書”

10:30〜12:00
本田 陽広
(株)ワールドテック 講師 元(株)デンソー 機能品事業部 品質リーダー
過去の知見やノウハウを積み上げし、全ての故障原因を網羅した道具(FMEA辞書)を使って、品質問題を未然防止する方法を紹介します。
設計ミスは全数不良となり長期大量不具合となります。いかに過去の知見、知識を今の仕事に活かす(結びつける)かが、最重要と言っても過言ではありません。なぜなら、品質不具合の大部分は再発不具合だからです。
この講演では講師が、設計職場で活用し、設計品質不具合‘0’を達成することで品質革新賞を受賞した経験を踏まえ、具体的な取り組み方法について解説します。

DX時代における品質管理―日本の強みに立脚したDX―

13:30〜15:00
川村 大伸
名古屋工業大学 社会工学専攻 経営システム分野 准教授
川上 尚紀
三菱重工業株式会社 民間機セグメント 品質保証部 計画課 主席チーム統括
本講演は2部構成となっており、DX時代における品質管理の視座を提供したいと考えています。前半では、日本品質管理学会中部支部の産学連携研究会で議論したDXに関するトピックを取り上げ、あるべき品質管理の方向性を示します。後半では、これまでの品質管理の取り組みに立脚した三菱重工業株式会社での事例を取り上げ、民間航空機製造における品質保証業務の概要と品質管理・品質保証に対するDXの取り組み事例を紹介します。
2022/11/24 (木)

顧客価値創造に貢献できる現場力の育成と強化

13:30〜15:00
猪原 正守
大阪電気通信大学 名誉教授
国内の飽和社会・経済低成長社会、グローバル競争の中で、企業競争に打ち勝つために顧客価値創造が求められている。顧客価値をモノ価値とコト価値の視点から考えるとき、これまでの保有している人的資源、技術資源、情報資源の有効活用に加えて、競争に打ち勝つ組織能力の育成と強化が求められる。本講演では、そうした組織能力の源泉となる現場力について考え,経営トップ、ミドルマネジメント、第一線職場のそれぞれにおいける現場力の育成と強化、それらに基づく組織能力の育成と強化について考え方をお話ししたい。